1. 次回予約率の計算方法と、まず見る数字

次回予約率は、ある期間に来たお客様のうち、帰る前に次のご予約を入れた方の割合です。計算は次のとおりです。

次回予約率次回予約を入れて帰った人数 ÷ その期間の来店人数 × 100
例月の来店120人のうち54人 → 45%

数字を出すときは、期間を1か月などに区切り、スタイリストごとにも分けて出すと、誰のどんな声かけが効いているかが見えます。新規のお客様といつものお客様も分けておくと、打ち手を選びやすくなります。

銀座のLUJU(一人営業・セット面1つ)では、2回目以降のリピート率が95%、来店の間隔は平均41日です。ララピールを導入してお客様への販売を始めた3店舗では、次回予約率が0%から約90%になりました(どちらも数字は目安で、どのサロンでも同じになるとは限りません)。

CHECK POINT 01次回予約率=予約して帰った人÷来店人数。月ごと・スタイリストごと・新規といつものお客様に分けて見ます。

2. 次回予約で売上はいくら変わる?来店の間隔で計算

次回予約の大きな役目は、来店の間隔を延ばさないことです。予約がないと「そろそろ行こうかな」と思ってから空きを探すので、間隔は少しずつ長くなります。1年の来店回数は「365日 ÷ 来店の間隔」で出せます。

来店の間隔1年の来店回数1人の年間の売上(1回8,000円の例)
60日約6.1回約4.9万円
45日約8.1回約6.5万円
41日(LUJUの平均)約8.9回約7.1万円

間隔が60日から45日になると、1人あたり年に約2回、来店が増えます。いつものお客様が100人いるサロンなら、年に約200回分の来店です。1回8,000円の例で、年に約160万円の差になります。

※計算の例です。1回の単価とお客様の人数を、あなたのサロンの数字に置きかえてください。

CHECK POINT 02次回予約は、来店の間隔を守る仕組み。60日→45日で、1人あたり年に約2回の差になります。

3. 次回予約の特典はどう決める?3つの考え方

1.特典は1つか2つに絞る

特典が多いと、お客様は選ぶのに迷い、スタッフも説明しきれません。1つか2つに絞って、全員に同じ言葉で伝えられる形にします。

2.「次に来たときだけ」使える形にする

その日の会計から引く値引きは、次の来店の理由になりません。次回のご来店で使える割引や、決まった日数の中にもう一度来ると得になる特典なら、次の予約の理由になります。

3.値引きの額は、増える来店1回分と比べて決める

1回12,000円のメニューで10%引きなら1,200円です。次回予約で来店の間隔が保たれ、年に1回でも来店が増えれば、値引きの分は十分に取り戻せる計算です。値引きを大きくするより、続けやすい額にします。

LUJUの特典の実物

銀座のLUJUでは、次の2つのうち、どちらか1つを選んでいただいています。

  • 次のご予約を入れていただくと、次回10%引き
  • 30日以内にもう一度ララピールを受けると3,000円引き

2つ目は、続けて受けると肌の調子を見ながら進めやすいメニューに合わせた特典です。髪のメニューより間隔の短いメニューがあると、特典を「次に来る理由」にしやすくなります。

CHECK POINT 03特典は1〜2個に絞り、次に来たときだけ使える形に。値引きは、増える来店1回分より小さくします。

4. 断られない聞き方:お会計の前ではなく施術中に

「次回のご予約はどうされますか?」とお会計で聞かれると、お客様は売り込まれたと感じやすく、「また連絡します」と返しがちです。うるさく感じさせない聞き方には、順番があります。

1.施術中に「次はこの頃がいい理由」を話す

カラーなら根元の伸び方、カットなら形がくずれ始める時期など、お客様の髪で理由を伝えます。「今日の色だと、5〜6週間あたりで根元が気になり始めます」のように、日数で話すと伝わりやすくなります。

2.お会計では、日にちの候補を2つ出す

「入れますか?」と聞くより、「〇日の土曜か、〇日の水曜が空いています」と候補を出すほうが、お客様は決めやすくなります。

3.変えられることを先に伝える

「ご都合が変わったら、LINEで変えられます」とひと言添えると、先の予定を決める負担が軽くなります。キャンセルの決まりがある場合は、そのときに短く伝えます。

4.断られたら、引き下がって連絡の時期を決める

その場で決まらなくても大丈夫です。「では〇週間後くらいに、空きをLINEでお送りしますね」と次の連絡の時期だけ決めておけば、失客を防げます。

CHECK POINT 04理由は施術中に、候補はお会計で2つ。変えられることを先に伝えると、断られにくくなります。

髪のメニューだけだと、次の来店は1〜2か月先です。先の予定は決めにくいので、次回予約は入りにくくなります。間隔の短いメニューがあると「次は2週間後に」と話しやすく、予約の流れが生まれます。

たとえばララピールは、最初の5〜6回を1〜2週間おきに、そのあとは2週間〜1か月おきに通う目安があります。カラーの放置時間に重ねられるので、髪の来店と同じ日にも組めます(放置時間にララピールを入れる組み方)。

導入しているサロンでは、いつものお客様の平均3割がララピールを注文しています。材料費は料金の1割ほどで、通常コース1回12,000円なら約11,000円が残ります。次回予約の特典を、このメニューに合わせて作ることもできます。

CHECK POINT 05間隔の短いメニューがあると、「次は2週間後」と話しやすくなり、次回予約の習慣ができます。

6. 自分のサロンの次回予約率を、数字で確かめる

まずは先月の来店人数と、次回予約を入れて帰った人数を数えてみてください。それだけで、今の次回予約率が出ます。閑散期の月にどれだけ効くかは美容室の閑散期はいつ?にまとめています。

サロン診断では、スタッフの人数・メインのメニュー・月の売上と客数など6つの質問から、ララピールを入れたときの売上の見込みをレポートでお届けします。次回予約の特典の組み方は、レポートから予約できるオンライン面談でご案内します。

7. よくある質問

美容室の次回予約率はどう計算しますか?

ある期間に次回予約を入れて帰ったお客様の人数を、その期間の来店人数で割って100をかけます。月ごと・スタイリストごとに出すと、打ち手が見えやすくなります。

次回予約の特典は何がいいですか?

次に来たときだけ使える割引や、決まった日数の中にもう一度来ると得になる特典がおすすめです。数は1つか2つに絞り、値引きは増える来店1回分より小さくします。

次回予約をすすめると、うるさいと思われませんか?

お会計でいきなり聞くと、売り込みに感じられやすくなります。施術中に髪の状態から「次はこの頃」と理由を話し、お会計では日にちの候補を2つ出して、変えられることを先に伝えると、自然に受け取ってもらいやすくなります。

次回予約を断られたらどうすればいいですか?

その場で無理にすすめず、「〇週間後に空きをお送りします」と次の連絡の時期だけ決めておきます。連絡の時期が決まっていれば、来店の間隔が延びるのを防げます。

出典・参考にした資料

  1. LUJU(銀座)の来店データ・特典(運営会社の自店)
  2. LHALA Peel メーカー公式サイト(H2MEDI)

※料金・材料費・施術時間は公式資料(2026年時点)と導入サロンの例です。数字は目安と計算の例で、売上や来店数を約束するものではありません。実際の提供内容と条件は、導入相談のときにご案内します。