1. 40代の美容師の年収:国の統計の年代別

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)から、「理容・美容師」の区分を年代別に並べました。働く人が10人以上の会社に勤める、フルタイムの方(一般労働者)の数字です。

年代毎月の給料年間の賞与など年収の目安
20〜24歳23.5万円3.4万円約285万円
25〜29歳34.5万円11.1万円約425万円
30〜34歳40.9万円13.5万円約505万円
35〜39歳41.3万円20.5万円約516万円
40〜44歳40.3万円26.3万円約510万円
45〜49歳44.7万円21.2万円約557万円
50〜54歳33.9万円17.3万円約424万円
55〜59歳36.1万円25.8万円約459万円
全体31.5万円10.6万円約389万円(平均30.0歳)

年収の目安は「毎月の給料(残業代などを含む、きまって支給する額)×12+年間の賞与など」で計算しています。30代から40代にかけて年収は500万円台に届き、45〜49歳がいちばん高く、50代で下がる形です。

CHECK POINT 01雇われて働く40代の美容師の年収は、統計の目安で約510万〜557万円。年代別ではいちばん高い時期です。

2. 統計を読むときの注意:40代は「残っている人」の数字

同じ統計で、働く人の数を年代別に見ると、別の姿が見えてきます。

20〜24歳約21,230人(全体の約43%)
40〜49歳約5,570人(全体の約11%)
全体約49,670人

統計に入っている理容・美容師のうち、4割以上が20代前半で、40代は約1割です。40代の平均が高いのは、雇われたまま40代まで続けている人の数字だからで、その中には店長などの立場の方も含まれていると考えられます(数字だけでは役職は分かりません)。

  • 10人以上の会社の数字:働く人が9人以下の個人のサロンは入っていません
  • 独立・業務委託・フリーランスは入っていない:40代で多い働き方の収入は、この統計からは分かりません
  • 人数が少ない年代は、数字が動きやすい:40代の数字は約5,570人分なので、年ごとの上下に注意します

つまり「40代になれば年収が上がる」というより、「40代まで雇われて続けた人の年収はこのくらい」という数字です。業務委託やフリーランスで働く場合の収入は、売上と歩合で決まります(業務委託の美容師の収入と歩合の早見表)。

CHECK POINT 0240代は統計の約1割。平均の年収は、続けてきた人の数字として読みます。

3. 40代の働き方:売上を「立つ時間」で作り続けない

同じ統計の働いた時間は、40〜44歳で月173時間(ほかに残業5時間)、45〜49歳で月174時間(残業8時間)で、20代と大きく変わりません。美容師の売上は、多くが立って手を動かす時間から生まれます。売上を保とうとして予約を詰めるほど、体の負担も増えていきます。

40代からの働き方で大事なのは、売上の作り方を「人数×時間」から「1回の単価」に少しずつ移すことです。

売上の上げ方必要なこと体の負担
担当の人数を増やす予約を詰める・営業日を増やす増える
値上げする全員の料金を上げる変わらない(離れるお客様の計算が要る)
1回の来店にメニューを足す放置時間など、今の時間に重ねるあまり増えない

40代の美容師には、長く通ってくださるお客様がいることが多いはずです。新しいお客様を増やすより、そのお客様の1回の来店で受けていただくメニューを増やすほうが、体の負担を増やさずに売上を保てます。1時間あたりの売上の見方は美容室の時間単価の計算方法にまとめています。

CHECK POINT 0340代からは、人数と時間で売上を作り続けない。長いお客様の1回の来店を大きくする方向へ移します。

4. 40代の美容師の3つの道:雇われる・業務委託・独立

働き方収入の決まり方40代で考えること
雇われて働く給料と賞与店長・教える立場など、役割で収入を上げる
業務委託・フリーランス売上×歩合自分のお客様の数と、1回の単価
独立して1人で営む売上−経費家賃などの決まった経費と、1人で回せる時間の上限

どの道でも共通しているのは、手の数(担当できる時間)には上限があることです。とくに業務委託や独立では、売上がそのまま収入になるので、1回の単価を上げられるメニューを持っているかどうかが、年収の差になります(フリーランス美容師の集客と必要なお客様の数)。

CHECK POINT 04どの働き方でも、時間の上限は同じ。40代の収入の差は、1回の単価で生まれます。

5. 長いお客様に足せるメニューの例:ララピール

1回の来店に足すメニューの例として、美容室で導入されているのがララピールです。機械を使わず、専用の筆で2つの液を順に塗る顔のケアで、カラーと同じ日にでき、カラーの放置時間(20〜30分)に重ねられます。

  • 工程:バブル洗顔(約3分)→ BASIC(塗る約2分・置く5分)→ ULTRA(塗る約2分・置く10分)→ 仕上げ
  • 通常コースは30〜40分。置いている時間があるので、ずっと手を動かし続ける施術ではありません
  • 講習は1回。美容師免許があれば受けられ、フェイシャル未経験でもその日からメニューに出せます
計算(例)数字メモ
月に担当するお客様60人例
ララピールを受ける方18人導入サロンの平均3割
1回で残るお金約11,000円通常コース12,000円−材料費 約1,000円
月に残るお金約19.8万円18人×約11,000円

※計算の例です。雇われている場合や業務委託の場合は、受け取る額は給料の決まりや歩合で変わります。数字は目安で、売上を約束するものではありません。導入できるのは、美容師免許があり、美容所で施術できる方です。講習で習う中身はララピールの導入講習で習うことにまとめています。

CHECK POINT 05担当のお客様の3割が受ける例で、月に約20万円が残る計算です。予約の数を増やさずに足せます。

6. 自分の担当のお客様で、数字を確かめる

40代からの収入は、統計の平均よりも、あなたの担当のお客様の数と1回の単価で決まります。今の人数のままいくら上げられるかを先に計算しておくと、働き方を選ぶときの材料になります。

サロン診断では、働き方・メインのメニュー・月の売上と客数など6つの質問から、ララピールを入れたときの売上の見込みをレポートでお届けします。

7. よくある質問

40代の美容師の平均年収はいくらですか?

厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査(理容・美容師、10人以上の会社のフルタイムの方)では、年収の目安は40〜44歳で約510万円、45〜49歳で約557万円です。

40代の美容師は少ないのですか?

同じ統計で、40代は理容・美容師の約1割(約5,570人)で、20〜24歳が4割以上を占めます。ただし独立・業務委託・フリーランスの方や、9人以下のサロンの方は統計に入っていません。

40代からでも新しいメニューを覚えられますか?

ララピールの講習は1回で、美容師免許があればフェイシャル未経験でも、その日からメニューに出せます。工程ごとの解説動画やカウンセリングシートもお渡しします。

体の負担を増やさずに売上を上げるには?

担当の人数や営業時間を増やすのではなく、長く通ってくださるお客様の1回の来店に、放置時間などに重ねられるメニューを足すのが近道です。

出典・参考にした資料

  1. 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-Stat)
  2. 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

※料金・材料費・施術時間は公式資料(2026年時点)と導入サロンの例です。数字は目安と計算の例で、売上や来店数を約束するものではありません。実際の提供内容と条件は、導入相談のときにご案内します。